カメラレンズのピント合わせとカリフォルニア星雲

12/10の夜に大利根飛行場の側で撮影したカリフォリニア星雲(NGC1499,Sh2-220)です。
赤い散光星雲が綺麗です。
構図が変ですが、一応、カリフォルニア州に見えるようにということで・・・。(;^ω^)

魔女の横顔星雲に続いて、これも大きな対象なのでSE200Nでは撮影できません。
200mmのカメラレンズ(SMC Takumar F4.0 200mm)で撮影しました。

New1_03
2012.12.11 0:05~ 240sec.×4枚 EOS kiss Digital X(改) ISO1600 LPS-P2 FF
 SMC Takumar F4.0 Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding 
ステライメージ Photoshopで調整 茨城県利根町大利根飛行場

さて、この撮影をする2,3日前に、カメラレンズのピント合わせをどうしようか、考えていました。
使用するカメラはEOS Kiss Digtal Xなので、ライブビューは使えません。
他に思いつかないので、結局バーティノフマスクを作ることにしました。

まずは、バーティノフマスク作成のいつものサイト(Bahtinov Focusing Mask Generator)でマスクパターンを作成します。
200mmのレンズ(SMC Takumar 200mm)なので、Focal length(焦点距離)を200mm、Aperture(口径)を50mm、Edge thicknessを10mmくらいに設定したと思います。

スクリーンショット 2012-12-16 15.07.46

パターンを切り抜くのがいいのですが、細かくてとても切り抜けません。
なので、OHPフィルムに印刷します。

IMG_1065

穴を開けた工作用紙で挟みます。

IMG_1066

レンズの径に合わせた筒を取り付けて、

IMG_1068

完成!!

IMG_1069

さて、実戦投入。12/10、大利根飛行場におきまして、シリウスで試し撮りしてみます。

真ん中のバッテンに縦棒がくればジャスピンです。
この写真ではピントがズレていますね。

IMG_2646

ピントキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
これでOK。

IMG_2647

で、冒頭のカルフォルニア星雲の撮影となります。

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カメラレンズのピント合わせとカリフォルニア星雲」への8件のフィードバック

  1. こんばんは。

    カリフォルニア星雲、とてもよく写っていますね。
    最近、絶好調じゃないですか。

    バーティノフマスクって、カメラレンズにも使えるとは知りませんでした。
    目が点です。
    最後の2枚は試し撮りの画像でしょうか?

    • やまねももんがさんこんばんわんこ。

      最近は写し易そうな対象ばかりを選んでいます。(魔女は除く)
      フラットが決まると画像処理に苦労がなくなるのでいいですねぇ。

      バーティノフマスク、カメラレンズに使っている人を見かけたことがなかったので、
      使えないのかなぁと自分でも思っていましたが、ダメ元でやってみたら案外イケました。(笑)

      最後は試し撮りの画像です。説明不足で申し訳ありません。追記しておきました。

  2. こんにちにゃんこ。
    OHPフィルムの厚みでピント位置が変わるかも―と思っていたのですが、いけそうですね。
    見えないカメラのファインダーで必死こいて合わせるより絶対こっちのほうがいいですね。
    プリントアウトでいいので色々なレンズのを量産できますね。
    早速フィルム買ってきます。
    4分4枚でここまで出せるのですか。 もはやシロウトではありませんよ。

    • こんにちにゃ。
      そうそう、OHPフィルムの分は絶対にズレが生じているハズなんですが、許容範囲ってことでしょうかねぇ。
      星像が赤いのはもしかしたら、微妙にピントがズレているからなのかも知れません。できるだけ厚さの薄いものを選んだほうがいいかも。

      このカリフォリニア星雲は、星雲マスクを作りやすかったので、星雲マスクでめっちゃ赤くしてやりましたよ。ホッホー。

  3. カメラ用バーティノフマスク、実はチャレンジして挫折した経験あり(笑。
    そもそもズームレンズなので、何ミリ用をつくればいいのか不明。
    結局、月があるときはライブビューで拡大して月でピントあわせ、
    月がない場合は遠くのマンションの灯りにオートでピントを合わせて、マニュアルにかえて固定しています。
    結果、失敗写真量産中(笑。
    撮り始めの頃、観音平で撮影したとき、結局、オートで木星でピントあわせしたものがいちばんシャープでした(笑。

    • そうか!! ズームレンズは困るな。でも原理的にはスリットが入っていればいいハズなので、何ミリかは余り重要ではないかも。
      ライブビューはこういう時ほんと便利。。

  4. よくもまあ、こんなチッサイの切り抜いたなあ、職人だぜ、と思ったらOHPでしたか。
    バーティノフマスクは信頼できる指標になっていいですね。
    僕は最近パソコン画面に大きく写して確認する方法をとっています。なんだかやっと、ピントというものがわかったような気がしています。
    カリフォルニア星雲きれい…。星雲マスクちゃんとできていいなあ。

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