水、木、金、明日は土曜日。

水星・木星・金星が揃い踏みということで、ご飯を食べた後、近所の万葉公園へ行ってきました。

ゆっくり食事していたので、金星が地上付近の汚れた空気に隠れそうになるギリギリです。危ない危ない。
既に水星は肉眼では見えません。
急いでシャッターを切り、なんとか撮影してきました。

IMG_2786
2013.5.24 19:36 Canon EOS Kiss X5 Canon EF-S 18-55mm →55mm ISO400 SS10秒 f5.6 WB蛍光灯

ステラナビゲーターでの表示がこちら。
惑星の他に明るい星が写っています。ぎょしゃ座のカペラかと思っていたら、エルナト(1.7等)でした。
Image 1

ちなみに私は温泉日和さんとは逆に、デフュージョンフィルターを持って行くのを忘れたので、星像がめっちゃ小さく写っていました。
なので、Photoshopでガウスぼかしを少しかけたものを比較明合成して星を太らせています。

2013-05-24 21.27.56

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はくちょう座χ(カイ)の光度測定

花粉症の季節がやってきました。
私はイネ科の花粉アレルギーがありまして、この季節、カモガヤなどイネ科の雑草が花を咲かせると目がかゆくなったり、充血してきます。
そう言えば、去年の今日、雑草が生い茂ったゆうゆう公園で、かゆい目をこすりながら金環日食を撮影したのを思い出しました。

まぁ、そんなことはどうでもよろしい。

今、はくちょう座χ(カイ)が7年ぶりに3等台で見頃らしいのです。
Wikipediaの記述によるとはくちょう座χはミラ型の変光星で、407日周期で3.3等から14.2等で明るさを変化させています。
ただし、極大は必ずしも3等台にはならず、通常は4~5等のようです。

5/10に撮影した画像から光度を測定してみました。
まずはステライメージ編。

ステライメージには光度測定機能がついています。
標準星をクリックして、等級を入力しておきます。標準星の等級は、ステラナビゲータやCartes de cielなどのプラネタリウムソフトや星図で調べます。
標準星は変光星でない恒星を選んだほうがよいでしょう。

数個標準星を入力したら、対象を天体にして光度測定する天体をクリック。今回ははくちょう座の十字の星を標準星にしています。

Image 3

結果は3.8等でした。

続いてマカリ編。

ステライメージを持っていないあなた、諦めるのはまだ早いです。
無料ソフトの「すばる望遠鏡画像解析ソフト:マカリ -Makali`i-」がありますよ。

Image 6

マカリも同様にして測光しますが、等級まで計算してくれません。それぞれの星のカウント値を表示してくれますので、各自で等級を計算しなくてはなりません。

この式から等級が求められます。

m0: 標準星の等級   l:  求める星のカウント値   l0: 標準星のカウント値

私はエクセルに入れて計算させました。
ex

結果は、3.7等でした。

このようにアマチュアでも簡単に光度測定ができます。
光度測定ができるということは、例えば、セファイド変光星(変光周期がわかれば絶対等級がわかる)やⅠa型の超新星(最大光度が-19.5等と決まっている)の見かけの光度を測定し、絶対等級とみかけの等級の関係から簡単にその天体までの距離が計算できます。
何十億光年といった遠くの銀河でもアマチュアの計算で距離が割り出せるのです!! ヮ(゚д゚)ォ!

さらにその銀河を分光して赤方偏移がわかれば、距離と速度の関係から宇宙が膨張していることがわかります。
また、さらに遠くの銀河で膨張具合を詳しく調べていくと、宇宙の加速膨張がわかります。(パールムッターら2011年ノーベル賞)

宇宙の加速膨張を説明するには、ダークエネルギー(全宇宙の70%を占める)というものを考えないと説明がつかないというのが現在の宇宙のモデルです。←今ここ

なんだか、話が壮大になってきましたが、とにかくデジタル画像処理で、アマチュアでも今まで天文学者だけの観測や計算が簡単にできる時代になっています。

なんかスゴクないですか?

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光害フィルタ対決! LPS-P2 vs Astronomik CLS-CCD

光害フィルタの2大巨頭(ほんとかいな。)のIDAS LPS-P2とAstronomik CLS-CCD(以下、CLSと省略) どっちを使えばいいの? どっちが性能が上?

本当なら、実際の夜空を写して比較してみたいのですが、よい比較方法が思いつかないのです。
光害カブリの部分と、そうでない暗い部分との比でそれぞれ比較してみるとか・・・・。
なんかいい方法がないですかね?

さて、とりあえず、フィルターの分光特性を確かめてみました。
かたくちいわしさんのブログ記事にもありましたが、それぞれの分光特性のグラフはこのようになってます。(グラフの横軸が違いますので注意)

LPS-P2

Astronomik CLS-CCD

LPS-P2は水銀灯の輝線を選択的にマスクするように細かく区切ってバンドパスフィルターが設計されているようです。
かたや、CLSのほうは、細かく区切ることなしにバッサリとマスクするようになっているようです。

両方とも、Hα、Hβ、O3輝線は透過するようになっています。

で、本当にそうなっているのでしょうか?

分光器で確かめて見ましたら、面白い結果に!

分光器は何十万円もするので、簡易式の分光器です。なので、正確なものではありませんので、悪しからず。
以前の記事でも紹介しました。ずっと前に大学の授業で製作した要らないCDを使った分光器です。

15分で簡単につくれます。型紙はここ。

これが役に立つ時が来ようとは・・・。(^ν^)
IMG_1293_mini

こんな感じで、光害フィルターをスリットの前に貼り付けて。。
iPhoneのカメラで撮影しています。
IMG_1300_mini

基本、眼視用なので、ピントが合いませんが、雰囲気はつかめます。
以下、スペクトル画像をPhotoshopで切り出しています。
IMG_1321_mini

まずは、太陽光ではどうでしょうか。
余談ですが、連続スペクトルの中にフラウンホーファー線という暗線があるハズなのですが、うっすらとしか見えませんね。

LPS-P2が選択的にマスクしているのがよくわかります。
CLSも緑からオレンジにかけてバッサリマスクされているのがよくわかります。これはカラーバランスに影響がありそうです。
太陽光

続いて、LED電球を分光してみました。
端から端まで連続スペクトルになっていて、非常に太陽光に近いですね。びっくりです。

光害フィルタでも太陽光の時の結果と同じです。
LED

面白いのが蛍光灯。
矢印↓で示したところに非常に強い輝線が見えます。この強い3〜4本の輝線でもって白色の光を生み出しているのでしょう。街灯の水銀灯も同じ原理です。

で、LPS-P2は右のオレンジの輝線がマスクできていません。つまり輝線を透過させてしまっています。
他の2本の輝線でも漏れが見られます。(これは実験環境が悪いかも)
CLSはそのあたりの波長はバッサリとカットしていますので、光害的には無問題。が、緑からオレンジの波長帯は失われてしまいます。

蛍光灯

LPS-P2の、カラーバランスを犠牲にすることなく光害をカットするという設計思想はよいのですが、どの輝線で水銀灯が光っているのかは、水銀灯それぞれで違うでしょうから、このように、マスク領域をハズしてしまうことも多少なりともあるでしょう。

CLSの場合は強力に光害をカットしてくれますが、緑からオレンジにかけて、失われるものも少なくありません。

また、最近増えているLED照明については、どちらのフィルターも無力です。マスク領域の多いCLSが多少有利でしょうか。

それぞれ一長一短というところです。光害カットをとるか、カラーバランスをとるか各人のお好みで。

スペクトルだけに玉虫色の決着になりました。

なんちゃって。(^ω^)

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花調べでニワゼキショウ、ゲットだぜ!

先日のよく晴れた日に、妻と二人で近所の万葉公園へ散歩に出かけました。
iPhoneの「花調べ」というアプリの動作確認が目的のひとつです。

logo112

このアプリ、花を検索して楽しむのですが、最大の特徴が写真で検索してくれるところ。。
これが結構スゴイ!!

写真の他に、通常の花の名前や生えているシチュエーションなどいろいろな検索方法があります。

??

カメラで検索する方法。
まずは花を写真に撮り、
IMG_2779

??-1

花だけをトリミング。

??

草丈や花の大きさなども入力。(省略することもできます)

検索すると・・・・

たくさん候補が出て来ました!!
この例では上から2段目の左端のシランでした。。

おもしろい!!

??-1

図鑑なので詳細な解説もあります。
??-3

1時間ほどでこんなにお花をゲット!!

??-2

なんかゲーム感覚で楽しめます。
ポケモンやっているような感じです。

これはでっかいタンポポだと思ったら、「ブタナ」なんていう不憫な名前の花だったり、公園に準絶滅危惧種が生えていて驚いたり(ホントです)、愉快愉快!!

ただ、難点は¥600と通常のアプリに比べて高いことですね。。。。(´Д`)
でも、入れて損はないアプリだと思いました。

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砂時計星雲 in 干潟星雲(M8)

5/9の晩シリーズの最後です。

この夜はω星団の他に、北アメリカ星雲&ペリカン星雲をHαフィルタで撮影するという目標があったのですが・・・・。

撮影開始して15分×4枚つまり1時間で終了。
いい写真が撮れたかな〜♪と鼻歌交じりで、ノートパソコンを開けてみると、なぜかスリープしてしまっています。おやおやー?
1枚目の途中でスリープしたようで、それ以降はガイドソフトのPHD guidingやカメラ制御ソフトのBackyard EOSもフリーズしてしまっています。

最初はケーブルの接触不良かなのかなぁと思って各部を点検しました。

Hα撮影は諦めて、干潟星雲 4分×8枚をセットし仕切りなおしで撮影再開です。
30数分後、いい写真が撮れたかな〜♪と鼻歌交じりで、ノートパソコンを開けてみると、なぜかスリープしています。

ええっ?

よくよく調べてみると、
なぜかパソコンの省エネルギー設定が、15分でスリープするようになっていました。orz

Image 1

で、結局干潟星雲は3枚しか撮影できませんでした。
下の写真は3枚だけのコンポジットです。

m8_02_02
2013.5.9 240sec.×3枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 Astronomik CLS-CCD
 Kenko SE200N CR Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding ステライメージ Photoshop で調整 、トリミング 茨城県利根町

ニョキニョキ伸びるグロビュール(暗黒星雲)が印象的です。ここでは星形成が盛んに行われているそうです。ちなみに、1本のお値段、じゃなかった大きさは太陽系の50倍もあるそうです。ヮ(゚д゚)ォ!

ところで、英語版のWikipediaで干潟星雲(Lagoon Nebula)を調べていたら、気になる記述が・・・。


The Lagoon Nebula also contains at its centre a structure known as the Hourglass Nebula (so named by John Herschel), which should not be confused with the better known Hourglass Nebula in the constellation of Musca.

つまり、
干潟星雲の中心部に、はえ座にあるよく知られた砂時計星雲とは別の砂時計星雲(ジョン・ハーシェルが命名)がある
らしい。。ほんとかいな。。wikipediaにもそれ以上詳しいことは書いてありません。

上の画像見てもそれらしいのはどこにも見えません。

んで、中心部の飽和してしまっているところをPhotoshopでレベル補正してみました。

すると!!

hourglass

なんか、砂時計っぽい形のものが見える! ような。。。
あれですかね。M42オリオン大星雲の中のトラペジウムみたいなものですかね?
たぶん、眼視で観察すると、砂時計がよく見えるんじゃないでしょうか。

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たんぼでぐるぐる

夕食後、家族で憲法改正論議から始まり、アベノミクスや原子力発電について盛り上がりました。

憲法改正なんかどうでもいい、東北の復興が先だろ!!

さて、5/9の晩、ω星団やなんやらを撮影しつつ、ぐるぐる写真撮影をセットして放置していたものです。
田んぼに水が入ったこの時季、水面反射で星景写真を撮るのも、今年の目標でした。
最初、1枚もので星景写真を撮影したのですが、明るい星もないし周りは明るいしで、どうも水面反射はムリそうです。
そんなわけでぐるぐる写真にしておきました。

Autosave03_01
2013.5.9-10 30sec.×127枚 EOS kiss X5 ISO400 Deep Sky Stackerで比較明合成 Canon EF-S 18mm-55mm →18mm f5.6 茨城県利根町

いっこうさんに教えてもらった、Deep Sky Stackerでの比較明合成をやってみました。
SiriusCompに比べると結構時間がかかりますね。

合成すると、ちょっとだけカシオベア座が水面反射しています。
目標達成!

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おめぇがオメガ星団か!

ω(オメガ)星団(NGC5139、Caldwell 80) は、赤緯-47°28’に位置していますので、日本では南天のかなり低いところ&短期間の短時間しか出現しません。
同様なギリギリ天体に、有名なカノープス(赤緯-52° 41′)もあります。こちらはさらに高度が低いのですが、視等級が-0.7と全天で2番目に明るい恒星のため肉眼でも見えます。ω星団は視等級が5.3なので、光害地では肉眼で見ることはちょっと無理かも。

さて、ω星団の撮影は今年の数ある目標の一つです。そろそろ挑戦しなければ、来シーズンまでおあずけになってしまいますので、昨晩茨城県利根町まで行ってきました。(撮影風景についてはあとで写真を追加します)

撮影地はなるべく南側の光害が少ないところ&見通しのよいところというところで、前に行ったことのある大利根飛行場の近くの利根川堤防の上にやってきました。
比較的暗くていい場所なんですが、堤防下にハイビームのクルマが何台も通るのと、近くの家のワンちゃんがワンワンうるさいのが玉にきずです。

ω星団の導入は簡単にできて、存在も確認できたのですが、光害と視界不良のため、うっすらとしか見えません。
おまけに、ガイド星の明かりも非常に弱弱しくてガイドできないのです。
そんなわけで、120秒という短いシャッタースピードで7枚やっとのことで撮影しました。

omega_centauri_01-FL
2013.5.9 120sec.×7枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 Astronomik CLS-CCD
 Kenko SE200N CR Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding ステライメージ Photoshop flataideで調整 茨城県利根町

1000mmなので、ほんとはこれの2倍から3倍くらい大きいはずですが、フラットエイドや露出不足でミニミニサイズになってしまいました。
あと、フラット処理すると縦縞がでてきてしまう現象が先日からあります。これはなんとかしなきゃ。

まあ、参加賞ということで・・・・。

撮影風景。ほとんど水平状態。
IMG_2633_web

光害はもちろん、地上付近の視界がよくありませんでした。
IMG_2634_web

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