これがおとめ座A(M87)の超巨大ブラックホールの証拠だ!

1/19の夜にM84,M86の後に撮影したおとめ座AことM87です。
このあたりは、銀河だらけでメシエ天体だけでもどれくらいあることやら・・。

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2013.1.20 360sec.×8枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 LPS-P2 FF
 Kenko SE200N CR Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding 
ステライメージ Photoshop フラットエイドで調整 印西市ひょうたん島池公園

さて、M87の中心部からジェットが長く伸びているのが観察できます。
下の画像は、中心部を拡大してレベル補正やコントラスト強調などを施したものです。

中心から右上のほうにジェットが噴きでているのが見えるでしょうか?

New3_jet

向きは違いますが、ハッブル宇宙望遠鏡で撮影したのがこちらです。

中心部には超巨大ブラックホールがあると考えられており、そこから莫大やエネルギーを放出しています。
ブラックホールの質量はなんと太陽の30億倍だそうです。
すごいですね~。このジェットの長さだけでも5000〜8000光年もあるそうですよ。

何から何まで想像を絶するスケールです。
あー、2キロ体重が増えたー、とかなんとか、、なんともちっぽけな話でしょう。
ダイエットなんてバカバカしく思えてきます。

うんうん。
まだ食べられます。(正当化するな!)

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銀河マニアホイホイ

1/19の夜に撮影した、おとめ座とかみのけ座の境界にあるM84、M86付近です。

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2013.1.20 360sec.×4枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 LPS-P2 FF
 Kenko SE200N CR Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding 
ステライメージ Photoshop フラットエイドで調整 印西市ひょうたん島池

SE200Nが1000mm、直焦撮影したカメラがEOS Kiss X3ですので、撮影範囲はわずか1.27°×0.85°となります。

この狭い範囲の中にいったい何個の銀河が写っているのか・・・。
ざっと見たところ、10数個は写っていそうですね。

ステラナビでマッピングしてみると、

星図

と、こんな感じ。

このあたりは、やたらと銀河が密集しています。
おとめ座銀河団と呼ばれ、我が天の川銀河系(以下、銀河系)やアンドロメダ銀河もおとめ座銀河団のメンバーなんだそうな。

この方向は銀緯80°、つまり銀河系の円盤の垂直方向を見ていることになり、銀河系のガスや恒星に邪魔されずに遠くの銀河が観察できる窓のようなものでしょうかね。

もし、銀河系の星がなければ、全天こんな銀河だらけに見えるのかも知れません。
見てみたいなぁ。。

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エンゼルフィッシュ星雲捕獲なるか!

1/19の夜、GPVではあまりよくない予想で行こうか行かまいか迷いましたが、よく晴れているので撮影に出かけました。
結果的にこの夜に大火球に遭遇するので、行って良かったです。ホホホ。

さすがにゆうゆう公園は先日の雪が残っているだろうということで、近所のひようたん島池に行きました。
ここです。

数年前に出来上がった調整池なのですが、出来た当初は池の中にある島がひようたんの形をしていました。が、今では草木が繁茂して跡形もありません。(;^ω^)

まぁ、そんなことはどうでもよろしい。(ミッチーさんのパクリ)

ご覧のとおり、北側は幹線道路に面していて、24時間営業のコンビニやら「すきや」があったりして明るいことこのうえありません。
でも、この夜のテーマはHαフィルタを使った撮影でしたので、光害はあまり関係ないのです。

却って、近くにコンビニがあったりして便利便利!! (笑)
この夜も途中お腹が空いておにぎりを買いに行きました。

さて、先日ブログ仲間のsuperdojiさんがR64フィルターを使って見事にエンゼルフィッシュ星雲を撮影されていました。

Hαフィルタで私も撮影したい!!

で、55mmのカメラレンズで撮影に挑戦しました。

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2013.1.19 500sec.×3枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 Astronomik Halpha 12nm FF
 SMC TAKUMAR 55mm f1.8→2.8 PHDguiding ステライメージPhotoshop で調整 印西市ひょうたん島池調整池

(´ε`;)ウーン…

イマイチです。バーナードループは見えますが、エンゼルフィッシュは見えるような見えないような・・・。

枚数がISO3200の500秒3枚しか撮影できませんでした。レンズが結露してしまったのです。フード作っておけば良かったなぁ・・・。
もう少し露光時間も伸ばしても良さそうです。

次回リベンジです。

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大火球肉眼で見たよ!!&子持ち銀河

すでにネットなどでも話題になってますが、
昨晩、1/20 02時42分頃、大火球が関東地方などで見られました。

私は近所の公園で撮影中で、ISO1600の6分4枚をタイマーセットして寒いので車の中で待機してました。

突然、辺りが緑の光で真昼のように明るくなり、

「何事だっ!雷か?」と空を見上げると、

まばゆいばかりの大火球が北の空を横切って行きました。火球は途中増光し分解しながら消えて行きました。
すごかった!!

SonotaCo.JPによると、爆発低速分裂火球だそうでです。
sonotaco.jpより

おなじみの火球掲示板の記事はここです。

YouTubeに投稿された動画で見ても、いかに明るかったかよくわかります。

いやー、いいもん見せてもらった。。
写真撮っていたらなぁ・・・・・。

と、そんなこととは全く関係なく、
子持ち銀河です。メシエカタログはM51。

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2013.1.13 300sec.×4枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 LPS-P2 FF
 Kenko SE200N CR Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding 
ステライメージ Photoshop フラットエイドで調整 我孫子市利根川ゆうゆう公園

拡大したのはこちら。

mag

やっぱり、4枚ではバックグラウンドのノイズが処理しきれませんね。

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宇宙に浮かぶサルの横顔、モンキー星雲(NGC2174)

木星のあとに撮影したものです。
魔女ならぬ猿の横顔に見えることから、モンキー星雲と呼ばれています。
天地逆にしても猿に見えるのは私だけ?

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2012.11.17 300sec.×4枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 LPS-P2 FF
 Kenko SE200N CR Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding 
ステライメージ Photoshop で調整 我孫子市ゆうゆう公園

背景のノイズ、特に赤いノイズが多いので処理に困りました。レベルを切り詰めると消えますが、星雲の淡い部分が犠牲になってしまいます。
そんなわけで、レベルについてはギリギリのところで妥協していますがノイズが目立ちます。

ノイズ対策ですが、やっぱり、撮影4枚くらいでは少ないのでしょうか。それとも1枚あたりの時間をもうちょっと延ばしたほうがいいのでしょうか。

まあ、私の画像処理の技術がないだけの話なんですけれども。

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木星を撮影してみました

1/12の夜、快晴&無風&新月&夜勤ではないと、かつてない好条件が揃い、子供を連れて、ホームグラウンドの我孫子市ゆうゆう公園に撮影に行ってきました。

今夜の目標は木星の撮影です。
何度か惑星の撮影はやっているのですが、どうもうまくいきません。
そんな訳で、惑星の撮影は苦手としているところです。

セレストロンのズームアイピースに一眼レフカメラを接続して、動画モードで撮影しました。セレストロンのズームアイピースは見口のゴムを取り外すとTネジが切ってあるので非常に便利です。

動画をさらにQTConverterでjpegに分解して、Registaxに放り込みます。

で、出来た画像がこれ。

MVI_1097-0001_02_web

目を細めてみれば、木星に見えなくもないですが、これではちょっと。。

やっぱ苦手です。(ーー;)
waveletの設定がサッパリわからないです。それとも元画像がよくなかったのでしょうか。

1/14再処理してみました。
うーんむ。 あまり変わり映えしませんね。シーイングのせいにしておこう。。

MVI_1097-1000

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Hαフィルタを導入したものの・・・。

これ、AstronomikのH-alphaフィルタです。去年のクリスマスのプレゼントです。
サンタさんもよくわかってらっしゃる。(笑) その前の年は太陽メガネでした。
半値幅は12nm。6nmのもあるのですが、そっちは高価です。
Canon EOSシリーズの窪みに取り付けるようになっている、いわゆるFFフィルタです。

IMG_1107

で、実際に写してみたのがこちら。ご存知罵倒星雲、じゃなかった、馬頭星雲です。

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フラット処理をする前の画像です。
右側の明るいところや隅の暗いところは周辺減光によるものです。フラット処理をすれば綺麗になります。

が、なんだか、左側からでっかく丸いのが写ってますよ。なんですかこれ?

そうか! ( ゚д゚)ハッ! アルニタクのフレアだな。
アルニタク本体は画面には写ってませんが、光条がちょっと見えます。

んで、本格的に画像処理をするために、フラットファイルをミッチー方式で100枚、フラットダークを100枚撮影しました。

で、その中の1枚をプレビューしてみてびっくりです。
ちなみにRGB分解した後のR画像のみです。

se200N_flat

フラットの段階で既に丸い影がっ!!
なんてこったい。

丸い影の原因究明をしなければ。。

まずはカメラレンズSMC Takumar 200mmに付け替えてフラット画像を見てみました。

200mmカメラレンズ

おおっ。Σ(゚Д゚;)

丸い影はありません。

ということは、カメラではなくSE200Nに原因があるようです。

さらに、原因を切り分けます。
SE200Nのコマコレクターを外してみました。

コマコレクタなし

丸い影が出ません。

ということは、犯人はコマコレクター、お前だ!! m9( ゚д゚)ビシッ!!

コマコレクターとHαフィルタで、なぜこんな丸い影が写るのかまではわかりません。

うーむ。そうか。
ということで、残念ですが、このHαフィルタで直焦撮影は諦めます。
フラット処理をすれば消えそうですが、試しにちょっとやってみたら、フラットファイルの輝度レベルが合わないらしく、
丸い影がうまく消えてくれませんでした。

カメラレンズで広めのHα領域なんかを撮影するのには使えそうです。

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EQ6PROのメンテナンス

昨年値上げされましたが、ケンコーEQ6PROはコストパフォーマンスに優れた赤道儀です。
昨年末に望遠鏡が落下した以外は?大きなトラブルもなく愛用しています。
ステッピングモータ内蔵で、少々極軸がズレていても小気味よくガイドしてくれます。

さて、昼間時間ができたので、EQ6PROのメンテナンスを行いました。

先ずは、高度調整のカタさ調整です。
極軸を合わせる時に、高度調整がとっても堅いので、堅さ調整を行いました。

調整するのにこのプレートを外す必要があります。
ぎっちりボンドで接着されています。

IMG_1101

プレートの周りを精密ドライバーなどでこじって、ようやくパキンと音がしてプレートが外れました。
少し割れてしまったようです。orz

IMG_1100

大きなボルトの周りの小さな穴にあるイモネジを少し緩めます。
あとは、調節ネジにモリブデングリスを足しておきました。

IMG_1103

おおー!
調節ネジがスムースかつ軽くなりました。

さて、次に極軸望遠鏡の光軸調整です。

これは簡単。
遠くの鉄塔を視野に入れて、赤経軸を回転させても中心がズレないように調節しました。

IMG_1106

しかし、このEQ6PROの極軸望遠鏡は歳差も考慮されていない極簡単なレチクルです。
いいかげんと言うか、何と言うか。。。。

EQ6PROユーザーの熟達者の方々は、この極軸望遠鏡をビクセンのSX赤道儀やポラリエの極軸望遠鏡に入れ替えていらっしゃるようです。
私もやってみたいなあ。。。

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