ゼロ・グラビティ観てきました

やっと観てきましたよ。「ゼロ・グラビティ」

家族は映画は興味ないということだったので、一人で成田HUMAXシネマズIMAX®デジタルシアターのレイトショーへ行ってきました。
この映画館のスクリーンがでかいことでかいこと。
通常の映画館では日本最大。14m×24.5mだそうです。
どんだけ大きいか、↓このリンク先の写真を参照してください。

FEEL成田

IMAX 3D字幕、おまけにプレミアムスカイシート(リクライニングできる!!)でふんぞり返って観てきました。(笑)

さて、感想ですが、
これは一言すごい映画ですよ。
宇宙服の中ではオムツを着用しているハズだとか、通信衛星の軌道とISSの軌道は全く違うとか、消火器で姿勢制御はムリとか、
まぁ、そんな些細なことはどうでもいいです。それ以上に面白ければいい。エンターテイメントとして最高の映画だと思います。

IMAXの巨大スクリーンと3Dの効果で、自分がまさに宇宙を漂っているような感覚なのです。超高速で飛んでくるデブリを何度よけたことか。。
臨場感が半端ないです。宇宙船の中を漂うモノや主人公が流す涙とか、、、たぶん、この映画は3Dを強く意識して作られているように思います。
というか、3Dでなければこの映画は成り立たないって思うくらいですね。

ネタバレ注意ですが、
上映時間は短めの91分で、逆境からの再生という、話はとてもシンプルなのですが、それ故かとても力強さを感じました。タルコフスキーか相米慎二かと思うくらいの長回しが多用されているのも特徴でしょうか。FC2動画を見返してみたら、なんと冒頭からストーン博士が放り出されるまでの13分ノーカットでした。(笑) いかにも、側で目撃しているような、そういうところも観る側にリアリティーを高めています。

20140127-210224.jpg
(スクリーンの写真を撮影しようとしましたが、あまりにでっかいのでiPhoneの画角に入りきりませんでした。)

冒頭のシーン。宇宙から見た美しい地球の映像に、「ああ、俺も宇宙遊泳してみたいなぁ〜。」などとのんきに思っていました。が、映画を見終わった後、
「絶対に宇宙(地球外という意味)にゃ行きたくない。おっかない。。」
と正直思いました。
こんなに重力を意識したことは今までありません。いっこうさんは”「生」の象徴としての「重力」”と名言を吐いていましたが、地球からの重力に縛られているからこそ、こうして安全に生きていられるんだとしみじみ思います。

主役の二人の演技も素晴らしいです。宇宙服の中とか狭苦しい宇宙船の中での豊かな表現はさすがですねぇ。

奇しくもISSが地球を一周する時間も90分(だから次のデブリ襲来が90分?)、映画も91分。大満足の91分でした。
邦題の「ゼロ・グラビティ」以外は。。
観るとわかります。絶対にゼロ付けちゃダメなんです。

このブログも「GRAVITY」にタイトル変えようかなぁ。。。(笑)

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スマートフォンで極軸合わせ(工作シリーズ第3弾)

また工作?? もうええっちゅうに! Σ( ゚д゚ )\(゚д゚ )
と、言われそうです。

撮影しろよ〜。とも言われそうですね。いや、撮影はしているのですが、新機材がなかなかうまくいきません。
それについてはまた記事にします。

さて、今回の工作は、
極軸合わせに便利な道具です。
私が使用している自慢の赤道儀kenko EQ6PROの極軸望遠鏡はいわゆるGP系と言われるもので、日付と時刻を勘案して赤緯体を動かして、レチクルパターンに北極星を入れる方法です。これがなかなか不便。。まず望遠鏡を載せたまま極軸設定ができませんし、年周視差も考慮されていないレチクルパターンです。
前に使っていたセレストロンのAdvanced-GT赤道儀もこの方法です。(SYNTA製の赤道儀はみんなこうなのかな・・・?)

対して、ビクセンのSX系の極軸望遠鏡は赤緯体を動かさなくても極軸を合わせられます。タカハシのは見たことがないので知りませんが、ビクセンのSX系と同様らしいです。不便なので、EQ6PROの極軸望遠鏡をわざわざSX極軸望遠鏡に改造している方もいます。

↓ まずは、発泡PP板と、どこのご家庭にも1個は足元にゴロコロ転がっているアイピースアダプターを用意します。
IMG_01

↓ 発泡PP板に穴を開けてアイビースアダプターをねじ込みます。
IMG_1588

↓ 裏面はこんな感じに工作しました。
IMG_02

↓ iPhoneをはめ込んで、輪ゴムで固定。www
IMG_03

↓ 極軸望遠鏡に取り付けます。この極軸望遠鏡の径は31.7mmのアイピースアダプターにピッタリの大きさです。iPhoneの向きは横でも縦でもOKです。
径を変えたらコリメート撮影にも使えそう!
IMG_04

↓ PolarAlignアプリを起動します。このままでも、撮影場所と時間を計算してくれて、北極星の時角を表示してくれるので便利に使っています。
IMG_05

↓ カメラアイコンをタッチすると、極軸望遠鏡のレチクルが映し出されてきます。
IMG_06

↓ 矢印カーソルや拡大縮小をして、アプリのサークルにピッタリ合わせます。あとは、見難いですが、赤道儀を動かして、極軸からのびているグリーンのラインの先の小さな◯の中に北極星を入れてやればOK!!
IMG_07

と、まぁこんな感じですが、まだ実戦投入はしていません。果たしてちゃんと北極星がiPhoneから見えるのか・・・。
実用になればとても便利なアプリです。

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暗視野照明装置の作製(工作シリーズ第2弾)

満月期は工作に限ります。

先日いっこうさんが、ダイソーと並ぶ2大天体ショップのひとつ「天体ショップ・キャン★ドゥー」で売っているLEDライトで、暗視野照明装置を作製していました。非常に安価にかつ入手しやすい優れた工作でした。(笑)

いっこうさんのブログはここ→暗視野照明装置の製作

今回少し改造しましたので報告します。

↓これが天体ショップ・キャン★ドゥーに売っている「LEDブックライト」。色は他にピンクやブルーもありましたよ。
クリップの中にボタン電池が3個入っていて、針金の先に高輝度白色LEDが付いています。
IMG_1548

↓ で、だいぶ端折りますが(笑)、針金をクリップの中を通して、針金を少し短くし、先に赤色LED(2V 順電流20mA を取り付けます。
電源が4.5Vなので、130Ωくらいの制限抵抗が必要なはずなのですが、なくても何故か平気でした。(笑)
IMG_1562

↓ で、LEDが穴に入るようにして、そのままクリップをアイピースに挟んでOK!!
IMG_1563

↓ iPhoneで撮影。かなりピンぼけですが、大成功! ゴミまで照明してくれるスグレモノ!! (笑)
IMG_1566

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カメラ用電源の作成

電源は全てポータブル電源からとれるように、

Higlasi-1Bの外部電源化
結露防止ヒーター作成

と工作してきました。
残るはカメラの電源の外部化です。

そんなわけで、今回ようやく電源を作成しました。

ポータブル電源は12Vですので、Eos Kiss X5の電源電圧である8Vには直接入れることはできません。
秋月電子通商の可変スイッチング電源キットを作ろうと思っていたのですが、
おなじみ、DealExtreamで探してみると、ありました。(笑) しかも、$6.99と大変お値打ちです。
秋月のキットと全く同じDC-DCコンバータモジュールを使っています。当然回路も同様です。

↓DC~DC Step Down Module / Adjust Current Voltage Power Supply Module
IMG_1556

あとは、カメラの電池ボックスに入れるカプラが必要です。
売ってるのもあるのですが、あんな簡単なものがめっちゃ高価です。

そこで、ちょっともったいないですが、バッテリーを分解して作成しました。
↓非純正のバッテリー
IMG_1551

これのカバーをバキバキバキと割り、中のバッテリーを取り外します。
すると、↓こんな感じ。なんか基板にチップが載ってるなぁ。。。何だろう?
IMG_1554

んー、よくわからないから無視!!  直結することにします。(笑) ↓
IMG_1558

↓あとは、出力電圧を可変抵抗で調整。8Vにしておきました。
IMG_1559

↓シガーアダプターを取り付けて、本体はタッパーに入れて完成!!
IMG_1561

さぁ! ちゃんとカメラが起動するのか・・・。なにぶん、電子工作はド素人ですので、カメラがぶっ壊れる可能性もあります。

ドキドキ・・・・。

↓ やりました! 無事起動しました!!  ホッ・・。
IMG_1560

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思いっきり肩透かし・・・、うみへび座不規則銀河(NGC3109)

うみへび座にある不規則銀河のNGC3109です。我々天の川銀河と同じ局部銀河群に属する銀河です。

ベランダから撮影できる対象は限られているため、この季節撮影できるメジャーどころは撮り尽くしてしまいました。
何か面白そうな対象はないものか・・・、ステラナビゲータを探していたところ、
みかけが19′.1 × 3′.7となかなかの大きさの銀河をうみへび座に見つけました。

こんな大きいのがあるじゃん!
撮影してみよう!!

んで、撮影したところ、おや? 、プレビュー画面には何も写っていません。
NGC3109_LIGHT_200s_1600iso_+11c_LPS-P2_-3c20140107-01h30m36s723ms

ステラナビゲータに撮影した写真をマッピングしたところ、場所は良さそうです。
よく調べてみると、どうやらすごく暗いみたいですね。。。

画像処理してみると、モヤモヤっとしたものが浮き出てきました。。
(´ε`;)ウーン…  淡い・・。

Mean-NGC3109_lab-FL
2014.1.7 01:30~ 200sec.×8枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 LPS-P2 FF
 Vixen R200SS Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding CCDStack2 ステライメージ Photoshop フラットエイドで調整 印西市自宅ベランダ

拡大したのがこれ↓
Mean-NGC3109_lab-FL_mag

今回画像処理にCCDStackを使っています。
使い方を先日ミッチーさんに教えていただきました。ありがとうございました。
デジカメのRawファイルを読み込むと露出時間や温度がNaNになってしまうのは仕様のようです。今までここでつまづいていましたが、NaNはとりあえず無視して処理を続行したらなんとかうまくいきました。
位置合わせがDSSみたいに自動なのでラクちんです。
あと、フラット補正の精度も高いですね。

まだまだ疑問な点も多くて使いこなせていませんが、便利そうです。

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ソンブレロ銀河(M104、NGC4594)

うちのちょこ(♂2歳)は、スコティシュホールドという猫なのですが、たまに写真のように立ち上がってぼんやりしている時があります。おっさんみたいに座る、いわゆる「スコ座り」もよくやってます。

20140110-221127.jpg

立ち上がって何を考えているのでしょうか・・・。
まぁ、猫が何考えていようが、どうでもいいことですね。(笑)

さて、ベランダから撮影したソンブレロ銀河です。
楕円銀河の中にすっぽり円盤銀河が入っていて、どうやって出来上がったのか謎な銀河らしいです。
あと、銀河の周りの球状星団が約2000個と半端なく多いのも謎らしいですね。

m104_lab-FL
2014.1.7 03:31~ 240sec.×8枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 LPS-P2 FF
 Vixen R200SS Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding ステライメージ Photoshop フラットエイドで調整 印西市自宅ベランダ

800mmだとちょっと写りが小さいです。
日の丸構図にしたら、なんともさみしい感じだったので、いつもより多く光条を足しております。(笑)

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これがキタの宝石箱やで〜! 線香花火星団(NGC2362)

先日温泉日和さんからリクエストがあったNGC2362(線香花火星団)です。
おおいぬ座にある散開星団で、カルドウェルカタログのC64になります。
星団の中心に一番明るく輝いているのがおおいぬ座タウ星で、おおいぬ座タウ星団とも呼ばれているようです。

タイトルにあるとおり、「北の宝石箱」とも呼ばれます。
でも、南天にあるのになんで北の宝石箱なの??

NGC2362_lab-FL
2014.1.6 22:55〜 180sec.×8枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 LPS-P2 FF
 Vixen R200SS Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding ステライメージ Photoshop フラットエイドで調整 印西市自宅ベランダ

中心の星団と少し離れた輝星が、なるほど、線香花火のように見えなくもないです。

温泉日和さんのリクエストは「派手派手に!」ってことでしたが、おとなしめになってしまいました。
もう少し露出時間をかけたほうが良かったですね。

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トールのかぶと星雲

最近、家の前の道もグーグルストリートビューで見られるようになりました。
もちろん家もハッキリわかります。残念ながら私の姿は写っていませんでした。

まぁ、そんなことは、どうでもよくて、

自宅ベランダからHαフィルターを使って撮影した、トールのかぶと星雲(NGC2359)です。

一昨年の冬にも撮影しています。前回のほうがカラーだし1000mmなので迫力ありますね。

Tor_helmet_lab2
2013.12.29 23:40〜 360sec.×9枚 EOS kiss X3(改) ISO3200 Astronomik H-alpha 12nm FF
 Vixen R200SS Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding ステライメージ Photoshop で調整 印西市自宅ベランダ

ただ、今回は前回見えなかった周りの淡いところが少し写っています。

東南アジアに行ったきり帰ってこないかたくちいわしさんが「カタツムリ」のようだと言っていました。
なるほど、明るいところだけ見るとカタツムリのようですね。
でも、胴体のない人がバンザイしながら走っているようにも見えます。

あっ、そう言えば、グーグルストリートビューで、胴体のない猫が発見されていましたね。
google-street-view-cat2

元気かなぁ・・・。

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カメラレンズ用結露防止ヒーターの作成

月明かりもなく、絶好の観測条件だったしぶんぎ座流星群は曇り空で不発に終わりましたね。
残念です。

さて、3日の夜は工作をしていました。
カメラレンズの結露防止ヒーターは面ヒーターをポータブル電源(12V)につないで、ベルトで固定していただけのものでした。↓ 初代ヒーター作成記事へのリンク

20140104-070846.jpg

ところが、御覧のように面ヒーターがはみ出て、画像にケラレが出てしまいました。
そもそもこのヒーターは屈折望遠鏡のために作成したので、カメラレンズ、特にZenitar 16mmには大きすぎますね。

んで、もう少し幅が狭いヒーターを作成することにしました。
前回同様、ほんまかさんのブログ記事を参考に作成させていただきました。

材料は以下のとおり。ケーブル、耐熱両面テープ、マジックテープの結束バンド(幅2cm)、ニクロム線(径0.25mm)、ギボシ端子、そして、つまみの付いているやつは、DealExtreamで5ドルくらいで売っているLEDの調光器です。
このDIMMERはPWM制御回路になっていて、ヒーターコントローラーに最適です。タイマICで自作しても良いのですが、なんてったって5ドル(送料無料)ですからねぇ。。買った方が安いし手間もかかりませんね。

20140104-070817.jpg
↑調光器以外は1個作ってもずいぶん材料が余るので、まだたくさん作れそうです。

20140104-071056.jpg
↑レンズの周サイズより少し長めの結束バンドに耐熱両面テープを張り付けます。

20140104-071106.jpg
↑そこにニクロム線を何周か貼り付けます。さらにその上に両面テープを貼り付けて絶縁します。

ニクロム線にリード線をはんだ付けし、ヒーターコントローラーに接続して完成!
入力はポータブル電源の12Vです。

温度調節もちゃんと効きました。いい感じです。

20140104-071125.jpg

あとは、カメラの電源をポータブル電源から取りたいですね。

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