先日いっこうさんと一緒に行ったCP+ではケンコーの中の人からいろいろとお話が聞けました。
私の使っているケンコーのスカイエクスプローラーシリーズはハイアマチュアでも満足できるようなラインナップです。
ただし、ケンコーの自社開発ではなく、中国のSYNTA社のOEM製品です。
このSYNTA社、今や個人用の望遠鏡では世界を牛耳っていると言っても過言ではないでしょう。
セレストロンもSYNTAの子会社、オライオンもOEM、ケンコーはもちろん、ビクセンまでSYNTAのOEM製品があります。
スカイウオッチャーシリーズはSYNTAのブランドです。
まぁ、そんなことはどうでもよろしい。(←気に入った。)
私の使っているケンコーEQ6PROなど、SYNTA社製の赤道儀のコントローラは全てSynScan™と呼ばれるものです。
そのSynScanのファームウェアをアップデートしました。
まずは、現在のバージョンは、3.27です。

まずは、Sky-Watcherのカスタマーサポートのページに行き、
SYNSCAN FIRMWARE LOADER VER 3.0
SYSCAN FIRMWARE V3.32
の2つをダウンロード。解凍します。
ハンドコントローラをパソコンに接続し、8と0キー両方押したまま、ACアダプタからの電源を入れます。すると、

ハンドコントローラがアップデートモードになります。
そこで、
SYNSCAN FIRMWARE LOADERを起動させます。

ここで、HC. Versionをクリックすると、

現在のバージョンが確認できます。→3.27
そして、Firmware FileにダウンロードしてきたSYSCAN FIRMWARE V3.32を指定してやります。
Updateボタンをクリックしてアップデート開始。

待つこと数分。
出来ました!

バージョンを確認してみると、
Firmwareが3.32にアップデートされました!

さて、中身はどー変わったのか?
ざっと見たところ、
嬉しい機能が追加されていました。
Polar Alignmentです。

これは、うちのベランダのような北極星が見えないところで極軸合わせを実現する機能です。
3スターアライメントか2スターアライメントの後、
このPolar Alignmentを実行します。
ある指定の恒星を導入します。そして、この恒星をコントローラではなく、緯度調整つまみと経度調整つまみで望遠鏡の視野の真ん中(レチクルが入ったアイピースが望ましいです。)に持っていきます。これで極軸とのズレが解消されます。
この操作を数回繰り返すと完璧です。
いいですねぇ。ベランダ撮影で威力を発揮しそうです。
その他、マルチパーパスポートを使って、カメラのコントロール(これはすごい!)機能、
レチクル照明の明るさ調節など、いろいろと機能が追加されていました。
SynScanを使っていてまだアップデートされていない方はぜひ。。
以上、SynScanを使っていない方にはなんの役にも立たない情報でした〜。
下のバナーをクリックしていただくと、はげみになります。

にほんブログ村