なんちゃってHαによる北アメリカ星雲

11月3日の夜、よく晴れていたので、月齢19の明るい月が照らす中、LPS-P2 + SC64フィルタを使った擬似Hαで撮影をしてきました。

冬がやって来る前に、北アメリカ星雲(NGC7000 sh2-117 C20)をHαで撮影しておきたかったのですが、SE200Nの直焦撮影では対象が大き過ぎます。
なので、ずっと前にヤフオクで¥1000くらいで落札したカメラのズームレンズでもって、SE200Nの胴体に付いているピギーバックブラケットに自由雲台を取り付けて搭載して撮影しました。

ちなみに初めてカメラレンズでガイド撮影しました。100mmくらいで撮影したつもりだったのですが、EXIFを見ると91mmでした。こんなに小さく写るんだったら、200mmくらいのレンズで撮影すればよかったですね。事前のシミュレーションや試写をせずにぶっつけでやるのはよくありません。

レンズなのかフィルター2枚重ねのせいなのか、星像が長細くなってしまいました。すべてのライトフレームが全く同じように細長くなっているので、ガイドエラーではないようです。

12分露出でしたが、もう少し時間は伸ばせるかも知れません。


2012.11.3 22:14~ 12min.×4枚 EOS kiss X3(改) ISO1600 LPS-P2 FF
 +SC64 Canon EF 35-135mm f/4-5.6 USM f5.6 焦点距離 91mm
Kenko EQ6PRO BAADER PLANETARIUM MPCC OAG9+Lodestar+PHDguiding 
ステライメージ Photoshop で調整 中央部トリミング
我孫子市利根川ゆうゆう公園

ちなみに元のRaw画像はこんな感じで真っ赤っ赤です。
これらのライトフレームをダーク補正とフラット補正した後、ベイヤー画像をRGB画像へ変換します。
変換した4枚でコンポジットして出来上がったカラー画像をRGB分解して、R画像のみを処理したのが上の画像になります。

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なんちゃってHαによる北アメリカ星雲」への10件のフィードバック

  1. おはようございます。

    月夜でこれだけ写せるのだから、この撮影法は凄いですね。
    元のRaw画像は、分かっていても、赤くてびっくりです。
    ダーク補正とフラット補正をきちんとやっているのは見習わなければいけませんね。

    ところで、カメラレンズでのガイド撮影が初めてとは!
    全く、最近の若い者は、、、。(笑)

    • カメラレンズでの撮影、やろうやろうと思ってはいたのですよ。でも、なんだか面倒臭そうなのでやっていませんでした。ホントに最近のおっさんは困ったものです。
      やってみると、意外と手軽で簡単だったのでした。

      次はカリホルニア星雲を撮影してみます。

  2.  最近の若いおっさんのひとりです。私もほとんどやったことがありません。赤道儀が戻ってきたら……。
     このエリア、北アメリカとペリカンのセットなら250mmくらいがいい感じですね。北アメリカだけなら、500mmでも……
     でも、この広い感じも、全体の雰囲気がわかっていいですね。

     ベイヤー配列とか、擬似Hαとか、初心者ちゃうやろ~ってかんじですけど。

    • 公害あっても月夜でもそれなりに撮影できるというのは、面白いよ。赤道儀が戻ってきた暁には是非やってみてほしいね。

      2年前の私が読んだら、この記事は意味不明、「日本語でOK」とつっこんでいるでしょうな。

  3. うん、素晴らしいです。
    この方法は私も殆どやったことがないので是非試してみたいですね。
    カラー画像にR画像を混ぜるのもやってみたいです。その前に風邪を治さねば。
    まったく近頃のオヂサンときたら・・・

    • 私はLRBG合成やってみたいですね。
      でもHαのL画像はあっても、RGBで撮影していないのでできません。orz 他の人の写真をパクるわけにもいきませんしね。。。
      チャンスがあれば次回は普通に撮影して合成してみようと思います。

      Hαフィルターが欲しくなりました。

  4. このあたりでは若いつもりなんですが、風邪気味だし、カメラレンズでのガイド撮影もやったことないし。
    それよりも、なるほどSE200Nをガイド鏡にするという荒技があったんですね!
    ガイド用の屈折でも買って、プレートに同架せなあかんのかなあ、などと妄想していたのですが、このままいけるでないですか!
    なんだかあたりまえのことなのに、ぜんぜん気がつきませんでした。
    それよりも(2回目)、こういうのだと自宅で楽しめるのでいいですね。おもしろいだろうなあ。
    空はよくなくても、遠征よりもじっくり取り組むことができるので腕を磨くのには適していますね。

    • ただし、この方法だとカメラが横構図でしか撮影できないのがたまにキズですかね。アングルとか用意すればいですけど。
      あと、広めの構図だと、望遠鏡が写り込んでしまいます。まだいろいろ工夫が必要ですね。

      やたことはないですが、街灯で明るくても自宅前で楽しめるのはいいですよね。

  5. はじめまして。
    たまたま、なんだったかのキーワードで検索してこちらに流れ着いたのですが、ついつい全記事読みふけってしまいました。
    1年半で擬似Hα撮影にまでたどり着くとは、凄いですね。Hα撮影には昔から興味があって、かつてはコダックの103aE or 水素増感TP2415+R64フィルターの組合せで撮られた写真に憧れていたものです。なにしろ、自宅が新宿から10km以内という超一等の光害地なので…。ウチでもそのうち試してみようかしらん?

    ところで、縦位置での撮影ですが、以下で紹介されているアングルなどはがっちりしていて良さそうな感じです。個人輸入が必要なのと、ちょっといい値段なのが玉に瑕ですが(^^;
    http://www.foobarbaz.jp/2009/07/review-rrs-1.html

  6. HIROPONさんコメントありがとうございます。
    全記事読んでいただいたそうで・・・。(汗) 大変恐縮です。

    確かに1000円ちょっとの投資で(LPS-P2除く)Hα写真が撮影できるのですから、かなりコストパフォーマンスが高いですよね。
    ぜひとも、超一等の光害地で挑戦してみてください。

    HIROPONさんのブログを読ませていただきました。K-5Ⅱsをお持ちだとか。
    このカメラ、ノーマル状態で天体カメラとしての性能がかなりのものだそうで、注目しておりました。
    http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/256.html
    ブログでの検証をぜひともお願いします。

    ご紹介いただいたクランプとLプレートはすごいですね。めっちゃごつくてプロ仕様じゃないですか。カメラが微動だにしなさそう。
    ほ、欲しい・・・・。

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