フレーム撮影毎2分空けるのに意味があるのか?実験

まぁ、実験といってもたいしたことをやってないです。
科学的な厳密さはありませんのであしからず。

先日のミッチーさんの記事(素晴らしいM78星雲でした!)のコメントの中で、フレーム毎に2分空けるのに意味があるのかが議論になっていました。

2分空けることでカメラのセンサーの温度上昇を抑えることができれば、そのぶんノイズも低減でき、意味があると言えましょう。
前回ご紹介しました、BackyardEOSがセンサー温度をモニタリングして、ファイル名として記録してくれますので、条件を変えてグラフにしてみました。

ISO1600、5分露出、8枚、撮影間隔は2分のセットと、ISO1600、5分露出、8枚、撮影間隔なしのセットをBYEにセットして放ったらかします。

結果はこの表のようになりました。
数字は℃です。

グラフです。

まず、青と緑だけを見てください。他はオマケの実験なので無視です。

青の2分空けたほうは、電源を入れた直後なので最初は温度上昇を示していますが、16℃くらいで安定しています。
休憩なしの緑のほうは20℃で安定しています。

2分空ける事によって、センサー温度の上昇を抑えることができていると考えられそうです。

おまけの実験は深夜だいぶ気温が下がった時のものです。
黄色で示しました、ISOを1600を3200に変えて、撮影間隔はなしの設定では、センサー温度が右肩上がりになっています。
このまま撮影を続けていくとさらに温度が上昇しそうです。

そして、ライブビューを表示したままにしてみます。ISOは1600撮影間隔なしです。
ライブビューをONにした直後からぐんぐん温度が上昇しました。
ライブビューはとても便利ですが、画質向上のためには使用はほどほどにしておいたほうがよさそうですね。

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Backyard EOS便利すぎワロタwww

少し前からBackyard EOSというソフトを使っています。
これは天体撮影に特化したカメラコントロールソフトとでも言いましょうか。ただし、その名のとおりCannon EOS専用です。

主な機能を挙げていきますと、

・イメージングモード

 撮影モードです。カメラをBackyardEOS側から自由に設定し、撮影することができます。
 タイマー撮影も自由に設定可能。例えば、ISO800で1分4枚その後にISO1600で5分8枚、その跡にISO3200で3分10枚・・・、などなど、多段露出が必要な場面でも、一度セットしてしまえばあとは勝手にBackyardEOS(以下BYE)が撮影してくれます。ダークフレームも同じセットを使えば面倒くさくないですね。
 撮影中も終了予定時刻や外気温、湿度、露点温度などの情報も表示。撮影済みのフレームもプレビューできます。

 さらに、私は試していないのですが、オートガイドソフトのPHDguidingと連携して、ディザリングという手法(各フレームを僅かにズラしてS/Nをよくする方法?)で撮影ができます。

 パソコンにRAW画像が保存されます(カメラのメモリーカードにもデュアルで残すことも可能)が、そのファイル名がとっても便利にカスタマイズ
できます。
 撮影対象、露出時間、ISO感度、使用フィルター、センサー温度、撮影時刻、カメラ機種名などがファイル名に含まれていますので、
 あとで処理する時にこのファイルは何を撮影したのかとか、あれ撮影したファイルはどこだっけ?とか困らないでいいですね。
 またこれらの各種の情報はEXIFにも書き込まれます。

・フレーム&フォーカスモード
 
 ピントを合わせるのに便利なモードです。数値にしてくれますので、ライブビューが使えるカメラならとても便利。
 バーティノフマスクと併せて使えます。


(画像はBackyardeos.comより拝借)

・惑星撮影モード

 月や惑星を撮影するモードです。
 フレーム数を指定して動画を記録してくれます。


(画像はBackyardeos.comより拝借)
・ドリフト法モード

 ドリフト法で極軸を合わせるために用いるモードです。
 ガイドラインに恒星を入れて、その動きから極軸を精密に合わせこみます。


(画像はBackyardeos.comより拝借)

・その他

 ASCOMに対応したフォーカサーを制御したり、いろいろと便利機能が満載です。

30日間はお試しでフル機能が使えますので、ご興味のある方はぜひ。

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