EQ6PROによる北極星の時角合わせ

 

 

連日、暑い日が続いています。

さて、私の使っている赤道儀EQ6PROは、ステッピングモータ内蔵で高精度に天体を追尾してくれます。特にオートガイドでは小気味よく修正がはいります。駆動音も静かで住宅街でベランダ観望してもご近所の迷惑になりません。最大積載重量も15kgと余裕の作りです。

さてさて、そんなEQPROですが、極軸合わせだけは、いただけません。パターンの中に北極星を入れる方式です。
歳差も考慮されていないのです。

まぁ、オートガイド前提ならぱ、厳密な極軸合わせは不要なのかも知れませんが、
極軸がちゃんと合っていないと、導入精度が落ちます。

EQ6PROの極軸合わせについてはマニュアルに記載があるのですが、わかりにくいのです。

わかりやすい極軸合わせについてはユーザーの方のブログで紹介されています。
およそ皆こんな感じです。

・極軸望遠鏡を覗いて、北極星の丸パターンを南中させる。
・そこでクランプして、10月10日の北極星の南中時刻になるように、月日目盛りと赤経目盛りを合わせる。
・クランプを緩め、月日目盛りと赤経目盛りで実際の観測時刻の日時になるように赤経軸を回転させる。
・極軸望遠鏡を覗いて高度調整ネジと方位調整ネジを回して北極星を丸の中に入れる。

という方式のようです。
つまりは、その時刻の北極星のパターンを合わせるのが難儀なのです。

この方法でもいいのですが、なーんか、ちょっと面倒です。

そんなしち面倒なことをしなくても、北極星の時角がわかればいいんじゃね? と考えました。
時角というのは、子午線からの角度を時間で表したものです。24時間で一周します。
つまり、南中した時が時角が0:00で、北極星が極軸の真下に来た時が12:00となります。

北極星の時角を知る方法は計算などせずとも、Webなどで検索してみると、
http://www.ps2.homeunix.com/mrtg/g5.php

http://www.takahashi-europe.com/support/softwares/polarisfinder/polarisfinder-1.5-en.htm
などで、観測地の経度や時刻を入力するとたちどころに北極星の時角を算出してくれます。
なかなか便利ですね。
この値を赤道儀で設定してやればOKです。

そこで、ハッと気が付きました!

赤道儀のハンドコントローラのSynScanでセットアップの時に必ず「Polaris HA=  」と北極星の時角らしきものが表示されているのを思い出しました。

そこで、編み出した方法とは、

まずは、
極軸望遠鏡を覗いて、北極星を南中の位置に持っていきます。
(極軸望遠鏡は屈折式なので、極軸の真下から反時計回りに時角が増えていきます。)

赤経リングを動かして、ゼロに合わせておきます。この位置を時角0:00とするということです。

赤道儀の電源を入れ、ハンドコントローラで現在時間を入力します。(初めてなら観測地の緯度経度も)
すると、この画面が出てきますよ。
じゃーん。

このPolaris HA = 11:33というのがこの時刻の時角です。

そこで、赤経軸を動かして、11:33に合わせる。

すると、その時刻のちゃんとしたパターンが入ってます。

というわけで、EQ6PRO赤道儀をお持ちでない方にはなんの得にもならない記事でした。

P.S. ハンドコントローラの時角表示は12時間制で、12時が真上の時計のイメージです。なので、上記の方法は間違っていますので注意してください。
記事で書いたWebでの時角計算サイトやiPhoneの極軸望遠鏡表示アプリで表示された時角を赤経目盛りに設定してください。

下のバナーをクリックしていただくと、はげみになります。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

新天体を見つける

 
 

昨日も少し書きましたが、この土日に「新天体を見つける」と題した天文学の授業を受けてきました。
講師は国立天文台の懸秀彦准教授です。懸さんは天文学の情報を広く一般に配信している国立天文台の天文情報センターにいらっしゃるそうです。

 

第一日目は、天文学について軽く学習した後、懸さんたちが製作した天文画像処理ソフト「マカリィ」の使い方など。
マカリィ(ハワイの現地の言葉ですばるのこと)ではFITS画像を読み込んで天体の明るさや位置の検出やブリンク機能(小惑星や超新星の検出に使う)、画像の演算などの様々な機能があります。ステライメージの機能をかなり限定して軽くした感じのソフトです。ちなみにフリーソフトです。

実際に撮影された画像で小惑星探しをしました。サンプルだからなのか、簡単に見つかりました。実際も、小惑星は簡単に見つかるそうです。ただし、小惑星は発見してもすぐ発見者の名前がついたり、命名権がもらえるわけではありません。その小惑星の軌道計算を主にやった人に命名権が行くのだそうです。そして軌道計算もすぐにはできません。発見した時の短期間の予測から計算どおり1年後にちゃんと戻ってくるまで軌道が確定しません。

二日目は超新星の発見方法、星の明るさの測定、超新星の光度曲線から種類(I型、II型など)の同定、新天体の通報の仕方、木星の写真からガリレオ衛星の同定などをやりました。

さて、新天体を発見したらどうしたらいいのか・・。かいつまんで紹介します。

まず、彗星や新星や超新星など怪しいのを発見したら、それが既知のものかどうかまず確認しなければなりません。

Aladin http://aladin.u-strsbg.fr/  や

バーチャル天文台のSkyView http://skyview.gsfc.nasa.gov/

などで確認します。

また、小惑星だったら、IAU小惑星センター(Minor Planet Center) のデータベースで確認します。←これは強力

新天体だと確信したら、すみやかに通報します。3つの方法があります。

1. 国立天文台へ通報

2.星ナビでおなじみ中野主一さんに通報

3.直接スミソニアン天体物理観測所に通報

どれでもいいそうです。

 

ちなみに小惑星を発見して通報しても「ああそうですか。」で終了だそうです。ちゃんと軌道計算してまた連絡しないと意味がないんだそうですよ。

よーし、死ぬまでに超新星か新星を発見してやるぞ!!

 

 
ほんとに楽しい授業でした。

余談、懸氏の若いころ地元の長野で北アメリカ星雲が肉眼で見えたそうです。本当でしょうか? 赤い星雲なのに?

下のバナーをクリックしていただくと、はげみになります。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

ポケットガイガー(線量計)作ってみました

 

 

ポケットガイガーという線量計を製作しました。

と言ってもキットです。

この線量計はセンサー部のみで売られていて、処理部をiPhoneのアプリで代用させることによって安価になっています。

またキットにして、組み立てはもちろん、ケースなどを購入した人に用意させることで、さらに安くなっています。

今なら福島県と福島周辺の7県の方でしたら半額の1850円(代引き手数料別)で入手できるようです。

さて、これがキットの中身。フリスクのケースは自分で用意します。

 

 

Made in Ishinomakiがかっこいい!

 

 

工作は簡単。ケースに穴をあけて、

 

 

センサーをアルミホイル(10円銅貨でも可)でくるんで、

 

 

ケースに組み込みます。

 

 

電池ケースに電池をセット。

 

 

電池ケースとセンサー部を重ねて、

 

 

iPhoneのイヤホンジャックにつなげて、専用アプリを起動して、出来上がり!!

 

 

さっそく線量を計測してみましょう。

20120313-230925.jpg

 

待つこと20分。

私の作業机では0.12マイクロシーベルトとなりました。

だから何なんだ。と言われそうですが、そのとおりです。

 

ちなみに、私の住んでいるこの千葉県北西部は、福島から結構離れてはいるのですが、高い線量を示し、ホットスポットと言われています。

 

このボケガ、線量計としては、オランダ国立計量局認定の本格的なものらしい。

また、Pro版のポケットガイガーProだとマップに落とせたりとか、いろいろと高機能らしい。詳しくはリンク先へ。

 

 

 
下のバナーをクリックしていただくと、はげみになります。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

ディフュージョンフィルタ実験

 

 

満月期はついついムダや高価な買い物をしてしまいます。巷では、マウスで買い物ボタンをクリックする様子から、ポチ病などと呼ばれています。

そんなわけで、満月期はおとなしくしているか、実験や工作をするのが身のためであります。

家庭にあるものでディフュージョンフィルタを作って比較してみました。

まずは、100均のキャンドゥで、硬質クリアケースを買ってきます。あと、ついでにクリアラッカーも。

四角く切り抜きます。

それぞれの透明プラ板に、フィルタ原料を吹きかけていきます。
出来上がったフィルタを、dealextreamで$5で売っているcokin Pシリーズフィルタ枠のパクリ品に取り付けて撮影しました。

まずは何もフィルタをつけないで撮影。30秒の固定撮影です。

そして、
奥さんのケープをこっそり拝借。シュッとひと吹き。

それで撮影したのがこれ。
輝星はとてもいい太り方をしていますが、小さな星も一緒にボヤけています。

つづいては虫除けスキンガード。むせにくくやさしい使い心地だそうです。
シュッ。

虫除けフィルタで撮影したもの。これは使い物になりません。(;^ω^)

つづいて透明ラッカースプレー。

透明ラッカーフィルターで撮影したもの。
なかなかよいですが、小さな星までボヤけています。

最後に、dealextreamで売っていた、パクリcokinのディフュージョンフィルタ。

小さな星もちゃんと見えるのはいいですが、輝星がもっと太く広がって欲しいです。

というわけで、最適な素材は今回はありませんでした。
なかなか難しいですね。

えっ? 売ってるディフュージョンフィルタを買えって?
まぁ、そうなんですけどね。
こうやって、実験して遊びたかったのです。(^ω^)

下のバナーをクリックしていただくと、はげみになります。
にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村